ステンレス鋼は英語で「StainlessSteel」といい、”錆びにくい鋼”という意味があります。ステンレスは錆びないと思われがちですが、錆びにくいというのが正しい意味合いとなります。ステンレス鋼は鋼材のJIS規格だけでも100種類以上の鋼種があり、更に各社が開発した独自鋼種があります。これら数多くの種類のステンレス鋼がそれぞれ適した用途に使い分けられています。極めて優れた耐食性を有するのがステンレス鋼ですが、特定の環境・使用条件下では上記に記載した通り、錆びることもありますので、正しい使い方をする事が大切です。
鉄にクロムを添加していくとだんだんと錆びにくくなってきます。10.5%以上のクロムを添加したものをステンレス鋼といいます。そのクロムが酸素と結合して鋼の表面に薄い保護被膜(不動態被膜)を生成します。この不動態被膜が錆びの進行を防ぎます。また、この不動態被膜は100万分の3mm程度のごく薄いものではありますが、大変強靭で一度壊れても周囲に酸素があれば自動的に再生する機能をもっています。
鉄にクロムを添加していくとだんだんと錆びにくくなってきます。10.5%以上のクロムを添加したものをステンレス鋼といいます。そのクロムが酸素と結合して鋼の表面に薄い保護被膜(不動態被膜)を生成します。この不動態被膜が錆びの進行を防ぎます。また、この不動態被膜は100万分の3mm程度のごく薄いものではありますが、大変強靭で一度壊れても周囲に酸素があれば自動的に再生する機能をもっています。
ステンレスの表面に直接鉄を付けたり、鉄粉等の異種金属が付着することで付着物自体が錆び、ステンレスが錆びたように見えることがあります。それを「もらい錆び」と呼びます。 「もらい錆び」を放置するとステンレス自体が錆びてしまうことがありますので、屋外で使用するステンレス製品は特に注意が必要です。
海岸地域等の潮風に含まれる塩化物イオンの腐食作用によりステンレス自体が錆びてしまいます。潮風が当たる場所への設置や海岸でステンレス製品を使用した際はメンテナンスをしっかりと行いましょう。食塩や醤油等の塩分が含まれるものや自動車の排気ガス等が付着した場合も同様です。
・醤油や味噌等塩分のある調味料の放置
・漂白剤や塩素系洗剤、ヌメリ取り剤、粒子の粗いクレンザーの使用
・水分を長時間拭き取らない
・硫黄分を含んだ温泉水や海水を長時間放置
ステンレス製のものは、使ったらなるべく早めに洗浄等を行い、きれいな状態を保つようにして下さい。
ステンレス製品の錆びの多くは表層のみの為、鉄製品のように深く浸食されることはありません。定期的に水で洗い、乾いた布で乾拭きすることで本来の美観を整えることができます。また、鉄粉や潮風等により表面に錆びが発生した場合はスポンジや布に中性洗剤や市販のステンレス用清掃溶液で拭き取ったりすると良いでしょう。タワシやスポンジの裏についているスコッチブライトや粒子の粗いクレンザー等では擦らないようにして下さい。
ステンレス鋼になる原料(ステンレス屑・鉄屑等のスクラップ、ニッケル・クロム等の原料)を電気炉に装入する為、運搬車両に原料の積込を行います。
装入口の下に大きな鍋(バケット)があり、そこに運搬した原料を装入していきます。
装入した原料を電極と呼ばれる棒で溶かし、1,300℃~1,450℃の溶銑にします。
溶銑をスラブと呼ばれる鋼塊にして、スラブに圧力をかけ、薄く伸ばしていきます。それをコイル状に巻き取り、販売しています。